2Towersのロケ地:グレーの―キーから

ニュージーランド南島にあるクイーンズタウンは「女王が住むにふさわしい」くらい美しいから「女王の街」と命名されたそうですが、名に恥じず、風光明媚なところです。
 
ロード・オブ・ザ・リング本編だけでなくニュージーランド航空の機内ビデオの撮影や、最近ではミッションインポッシブルのロケ地にもなったようで、なんと!今ではJTBからも現地ツアーが販売されてるじゃあぁりませんか(@_@)これなら英語が苦手なお友達にも勧められるワン、ということで久々にレポ

LTORツアー私的2選+1

クイーンズタウン発のロード・オブ・ザ・リング関連のツアーで、日本語で予約できるコースは2つあります。
 
アモンヘンのシーンやアイゼンガルドの遠景に使われた湖畔の森を巡る「グレノーキー」「パラダイス」方面のツアー
8:00と12:00クイーンズタウン発 所要4時間半
ロケ地ツアー

ブルイネンの浅瀬が撮影された「アロータウン」方面へ4WDで行くツアー
8:15と 13:30クイーンズタウン発 所要4時間
ブルイネンの浅瀬

↓↓↓↓は上の二つが合体したツアー。2つのツアーは微妙にピックアップタイムがズレてるので無理くり頑張れば2つ同日に行けるかな?と、その時も考えたんですが、要望が多かったんでしょうかね(@_@)
8:00クイーンズタウン発 所要8時間半程度です。

今はDartRiver Adventuresのサイトからしか申し込めませんが、そのうちJTBも採用してくれるかもしれませんね(^-^)

グレノーキーのLOTRロケ地はぜひ行くべき

どちらか一つ、というなら、道中のクイーンズタウンからの景色が、ほんとうに素敵で映画ファンでなくても楽しめる「グレノーキー:GLENORCHY」方面のほうをおススメします。
 
ワカティプ湖:Wkatipuが入り組んでいるせいか、対岸の山脈との対比が溜息のでる美しさ!目的地はパラダイスという地名なんですが、ほんっとに綺麗~
 
パラダイスとは、よくぞ名づけたものです!

近くの森が「ロスロリアン:Lothrolien」のイメージと非常に近いので、ここを使ったのかなぁと、期待したのですがごく一部だけで、ほとんどセットだったそうですね。
 
パラダイス近くの森は、雰囲気的に、なんというか、この世ではないような感じ・・・ 妖精やエルフが歩いていても、しっくりなじむ、太古から続く神のおわします森。そんな感じです。
ロスロリアンの森
いかにも人の手のはいっていない神秘的な雰囲気と独特の風情を、今もまざまざと空気や風が思い出せるほど強く心に残っています。

ツアーのお気楽なハイキングなんですが、とっても素敵な宝ものをもらったような、そんな感じの道中なので、わりと万人受けすると思いますよ。

その同じ森の一部に「アモンヘン:Amon Hen」の野戦シーンに使われた場所もあります。枯れ木が積み重なり、朽ちているよロケされたそうですが、おどろおどろしい感じもないし、独りでいっても場所なんかわかんない(..)
 
「ここです」って言われれば、そうかな・・・って程度。シーンは「ボロミアの死闘」が印象的だった場面です。エキストラはほとんどが現役の軍隊だったそうですから、迫力があったはずですね。
 
アモンヘン

グレノーキーの河原からは、アイゼンガルド:Isengardの、おどろおどろしい背景に使われた箇所が望めます。
 
ま、実際にはCG合成なので、ぱっと見では、私ごとき浅めのファンでは気が付かないような場所でしたが(^o^;)こちらは言われてみれば確かに片鱗が・・・

写真では偶然曇ってきて、ちょうどトーンダウンしていますが、そもそもグレノーキーのあたりは、どちらかというとすがすがしい風景なので、そこでアイゼンガルドを思いつくこと自体難しい(@_@)
アイゼンガルド

ロケ地に特化した「グレノーキー観光」ツアーはLOTRだけでなく「ナルニア国物語」「ミッションインポッシブル」「X-MEN ZERO」のロケも行われたせいか、なかなかの人気みたいですね
 
ロードオブザリングのロケ地巡りだけでよければ、4時間コースでOKです。4時間コースなら2時には街中に戻れるので、お買い物に使える時間もとれるし、疲れすぎず、なかなか好いんじゃないかと思います。

ジェットボート付きも楽しいよ(^-^)

ジェットボート体験がついてるLTORコースもあるんですが、子供連れやカップルなら、延々数時間バスで往復する定番「ミルフォードサウンド」よりよほど面白いので、映画ファン以外にもおススメ(^-^)。
 
ただNZではジェットボートは4歳からOKですが、日本向けでは5歳となっていましたので、ジェットボート込みのツアーでは、年齢には気を付けてくださいね。

わたくしが行った当時はロード・オブ・ザ・リングのツアーは現地Dart River Adventures主催のジェットボートとのセットされた「Wilderness Jet」ツアーしかなくて、仕方なくそれに参加したんですが、仕方ないどころか、大成功!って感じで楽しかったです。

今は日本語ページが出来てるんですが、日本語のページはコース内容の説明だけで、予約自体は英文のサイトからしかできません

でも、安心してください!今はJTBの海外オプショナルツアーにラインナップされて るので、日本語で予約可能。1日2回8:00 12:00クイーンズタウン出発で催行されています。

グレノーキーへの道中は、ワカティプ湖畔の入り組んだ風景がず~~と続いて、プチ「ミルフォードサウンド」だし、ジェットボートとハイキングが組み合わされていて飽きないのが良いです。
 
今はロケ地へ費やす時間が増えたせいか、所要時間が半時間ほど長くなって4時間半。ロケ地だけのツアーでは装束を貸してもらって撮影もできるらしいので、撮影秘話なども詳しくなっていそうで、これから行く方がうらやましいです。
 
ワカティプ湖畔の道の一部に「12マイルデルタTwelve Mile Delta」というフロドとサムがオリファントを見た岩山のような箇所もあったんですが、当時は「この岩です~」で通り過ぎちゃっただけだっだ(><)
 
森もLTORより「バンジージャンプの発祥の地」推しだったのか、最初のジャンピングスポットとかいう崖まで連れていかれましたが、今は説明を読んでもロケ地だけになってます。

ジェットボートは5歳から参加できます

LOTRツアーに組み込まれているジェットボートはNZ独特のアクティビティ。川底がみえるほど浅い川の上を、飛ぶように滑るスピードと迫力は、ちょっと他では味わえないワクワク体験が出来ます。
 
水上スキーとかバイクとか似たようなものはあっても、腕力や握力のない女性や子供に、あそこまでのスピードは出せませんからねぇ~

USJやディズニーランドのライドも、落ちていく時の迫力はあるけど、レール上を走っているのと、自由に水上を飛ばしていくのとでは臨場感が段違い。
 
360度の回転とかね、ありえねぇーって感じ!吹き飛ぶんじゃないか、と思うくらいの風圧を感じます。水も席によってはモロかぶりなので、ボートに乗るときは席に注意しましょうね(^-^)
 
でもジェットボートはマジ、おススメ!クイーンズタウン以外にもロトルアなど催行しているところは他にもあるので、見かけたときはぜひ!

アロータウン・カワラウ方面はワイルドLTOR

クイーンズタウンを挟んでグレノーキーとは反対側アロータウンの方面へはサファリ・オブ・ザ・シーンという現地ツアーがあります。
やはり4時間くらいの半日ツアーで8:15と 13:30ピックアップ。

こちらは映画を観たことがないとノレない部分があるかもしれませんが、様々な景色を短時間にぎゅっ、と楽しめる処は同じ。

まずクイーンズタウンの街の背後にあるディアパークの丘(Dear Park Heights)に登ってロケに使われた風景やスポットを教えてもらいます。
 
「ミナス・ティリス:MinasTirith」や「ヘルム峡谷:Helm's Deep」を目指しローハンの人々が避難する「ローハンの避難:Refugees of Rohan」シーン等々・・・フィルムの写真と見比べ教えてもらって、確認。
 
映画のシーンを見せてもらって、やっとわかるくらいですが、フツーに素敵な景色です。いわゆるbreathtakingな絶景。
 
ここから眺めると、いかにも王国を見渡しているような気分になるので、クイーンズタウンっていう名前はダテじゃないな、と感じました。

その後、スキッパーズ・キャニオン:Skippers Canyonという4WDでしか行けないような、おっそろしい崖沿いの悪路をズンズン進み、指差されたのは「王の台座」
 
単なる岩なので、えーっ!!!という感じでしたが、ロケ地かどうかという事より、走行のほうが心配で・・・(^o^;)
 
ちょっとでもハンドル操作を誤るとヤバいくらい細い道なのに、ガードレールはないし、砂利道なので、タイヤがどんどん小石を飛ばしす音で何気に緊張はするし、大きな石だってゴロゴロある。走るだけでスリルとサスペンス満載。まさに手に汗握るドライブです。

一度向こうから車が来たんですが、万一を考えてでしょう、全員降ろされました。ドライバーだけで車をバックさせていきます!(@_@)

もちろん、声をかけて誘導するのは我々ツアー客。
 
退避できそうなとこまで左右に分かれて、分散し、声をかけあって、頑張りましたともさ
 
この難儀を乗り越えると、ツアーメンバーに、一気に連帯感がでたのは、いうまでもありません。

ワイルドな渓谷の先はアロータウンです。ゴールドラッシュ当時の面影がそのまま残っている小さいけど素敵な町。ふつうアロータウンでは砂金をとるのが定番アクティビティなんですが、LOTRツアーの目玉は「ブルイネンの浅瀬:the Ford of Bruinen」

そう、あの、水が馬の姿で迫ってくるシーン!!ですっ!!
 
アルウェンの凄味のある立居振舞が超絶にクールで、怒涛のように迫る水流が、エルフの力と品格をひしひしと感じさせてくれる名場面。
 
アロー川を4WDでぐいぐい逆走していくので、走行は迫力がありますが、川そのものはきれいな渓流で、流れは速いけど、そんなに迫力があるわけじゃありません(^o^;)

でも、谷の迫りくる景色や微妙なカーブの様子などは、説明されなくても思い出せるくらい、映画そのままという感じでした

この浅瀬でティータイムというのも、洒落てます。今はツアー中に砂金採りもするって書いてあるけど、ここでするのか、別途するのかは不明
 
温かいお茶と、顔ほどもあるオートミールクッキーがでましたが、ワインも飲めたと思います。わたくしが参加したのは晩秋だったせいかホットワイン飲んでた方がいたような記憶が・・・

アロータウンからの帰りにバンジージャンプで有名なカワラウの橋近辺にも行きます。「アルゴナスの門:Pillars of the Kings」なども、映画のシーンを見せてもらうと、おおおっ、ほんとに岩の形とか、まんま、です!
 
映画ではかなり巨大化されているうえに舟から見上げるシーンなので、河を上からみている状態だと「このあたりで撮影していますー」と言われたところで、実際のシーンを見せてもらえなければギャップがありすぎて判らない(^o^;)

そのあとは、特に見どころもないので、美味しい店とか、お土産はどこがいいとか観光がらみの話をするうちにクイーンズタウンへ到着。帰りはホテルまで送って貰えたので楽ちんでした。

わたくしが参加したのは「NOMAD SAFARIS」というツアー会社の「Lords of the Rings Queenstown」というツアーでしたが、今は同じツアーがJTBで扱われているので、日本からも簡単に予約できるのがウレシイ。


合体ツアー発見!これなら一日でOK

資料を作ろうとして現地ツアーを見ていて発見した合体ツアー。
 
なんとっDartRiverとNomadSafarisでわたくしが参加したツアーが合体してるじゃないですか!
 
じつは頑張ればDartRiverから帰ったその足で、NomadSafarisのツアーにも行けそうだなぁ~~と、考えなくはなかったんですが、さすがに違う会社だし、予定がズレたらリスキーかな、と思い止めたので、これは大発見。

この二つに参加したい人がよほど多かったのか、違うツアーなのにタッグを組む柔軟性はいかにもニュージーランドって感じ。これなら心置きなく参加できる!
 
8時クイーンズタウン出発。ジェットボートから始まってカワラウ河まで。所要時間は単純に足して8時間半くらいかな

現地と日本 予約するならどちらがお得?

まずキャンセル条件が違います。
 
JTBなど日本で予約できるところは取り次いでいるだけなので5日くらい前までしか返金がありませんが、現地の会社は24時間前までキャンセル代がかからないことが多いです。

今回久々にサーチしたらJTBが思いのほか充実していてビックリ。設定価格の差もほとんど無かったので、為替手数料などを考えると、損得はいうほど差がでない感じですね。

現地へ行けば、個人ガイドのプライベートツアーのように、もっとお好みにあったロケ地ツアーはあるかもしれませんので、3日以上の余裕があれば、現地で探してみるのも楽しいかもしれません。
 
英語が喋れない、と尻込みする方も多いけど、ホテルやインフォメーションにチラシなどがあるんで、インフォメーションやホテルコンシェルジェに指さしてお願いすれば、察して予約してくれるので、現地での予約は意外と簡単ですヨ。

哀しいかなあまり余裕がないのであれば、出発前に予約しておくほうが安全ですね。予約するときはキャンセル条項を確認したうえで申し込み ましょう。

クイーンズタウンから出ているロード・オブ・ザ・リング関係のツアー

※日本から予約できるサイト※




※現地NZのサイト※ 予約及び連絡は英語のみ
Dart Rivefr Adventures :LOTRのほかには、カヤッキング・乗馬・ジェットボートとマウント・アスパイアリング国立公園ウォーキングツアーなど



NOMAD SAFARIS:LOTRのほかにはグレノーキーの映画ロケ地巡り・終日ロード・オブ・ザ・リングツアー・自転車・ウォーキング・ヘリツアー・4WDやQUAD走行等オフロード系ツアーが多い